10代の時に大人に混じって活動していると「(年齢の割に)凄いね!!!!」で勘違いが加速し、指摘してくれる人を「新しい価値感が分からない老害」「出る杭を打ち込みたいカワイそうな人」排除するとあっという間に意識高い若者()ができあがる。
— モバイルプリンス (@mobileprince_PR) 2014, 11月 23
テレビでよくなにかの能力の高い子どもを「スーパー小学生」とかもてはやす話題や番組があるけど、そういうのはやめたほうがいいと思う。その理由は、まだスゴイとかエライとか判断していい段階じゃないから。
一昨年だったか、沖縄の新聞が「中学生IT社長」をもてはやしていたが、その中学生(当時)のSNSのテキストからは「ジョブズになりたい」「俺はスゴイことをする」という欲望だけがにじみ出ていました。
しかしサービス自体は私の目から見てとても陳腐で新規性もなかった。
今どうなってるか検索してみたけど、サイトはあったもののサービスを動かしてる形跡はありませんでした。
きっと「中学生が頑張っている」と周りの大人に褒められて勘違いしてしまったのでしょう。そんな陳腐なサービスを自分がスゴイと勘違いして突き進んでしまった。子どものうちはいいが、子どもはいずれ終わる。「子どもなのに」という比較をして初めて価値を見出していたものが、無価値になる。そもそも具体性のない「子ども」との比較自体なんの意味もないのだけど。
数日前に起こった小学4年生を騙って政治に言及した方も「子どもなのにスゴイ」を利用していました。本人もまだ二十歳と若いにもかかわらずさらに若い小学4年生を騙ったということは、20代に入り「若い」という特別感が無くなっていくことを意識的か無意識的かわかりませんが感じてるのではないでしょうか。
子どもを叱ることも褒めることも、その扱いはとても慎重にする必要があります。
特に、他人、または架空の他人と比較して褒めたり叱ったりするのは、その比較にどんな意図があるのか、する側もされる側も一度深く考えてみた方がいい。
ちなみに、中学生IT社長から「僕の出る起業家カンファレンスに来てよ。有名人もいっぱい来るよ(意訳)」という旨のメールが会社宛に来た際に、あんまりにも浮足立った内容だったので「周りの大人に惑わされるな(意訳)」という返事をしたら一行だけのメールが返ってきました。
I do not know not to try it.
きっと、上のモバイルプリンスさんのツイートみたいに老害と思われたことでしょうね。