5年ほどITカレッジという専門学校のゲームクリエイター科のゲームサウンドの授業を受け持っていました。
私が学生の頃は、ゲームクリエイター科なんていう学科は沖縄になかったと思います。
私自身は友人たちとゲーム制作をしていましたが、情報は主に本で、少しずつインターネットが普及して活用され始めた感じでした。
それが、今は沖縄県内のゲーム科を取り扱う専門学校も複数あります。ゲームが職業としてある程度認められたということでしょう。
しかしながら私の学生の時よりもゲームの開発規模は拡大し、ゲームの「フロンティア感」はちょっとなくなってしまった感はあります。それでも、始めるまでのハードルは大きく下がりそこそこのスペックのPCさえ手に入れることができれば、誰しもがゲーム開発環境を手にすることができるのです。私からすれば最高の時代だなと思います。
ただ、5年教えてきて正直な感想といえば、そんな制作環境最高の時代でありながらその恩恵を徹底活用する学生には出会えなかったなと。昔素朴に「制作環境が手軽になれば制作する人口が増える」と思ってたんですが、実際はそんなことないんですよね。
ゲームサウンドの授業では、私が若い頃に知りたかったことを主に教えてきたました。それが実際どれだけ学生に響いたかはわかりません。私が今の時代18歳ならもっといろいろやれるのにというもどかしさもあります。
もったいない。歴史上一番レバレッジが利く時代。もっと「若気の至り」で突っ走ってほしいなと思うのです。