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ドン・キホーテの音楽と、CMソングをミュージシャンに依頼することについて

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ドン・キホーテの音楽と、CMソングをミュージシャンに依頼することについて

沖縄にドン・キホーテがやってきて10年ほどでしょうか。ドン・キホーテの国際通り店が出来たときに当時の弊社のタレントがバンド「我如古ファンクラブ」とオープンイベントに出演したのですが「ジャングルだー!」とドンキの歌を歌ってもオーディエンスはポカーンという感じで、あぁ、沖縄に来たばかりでドンキの歌はまだ定着してないのか、と思ったりしたのでした。

今ではきっと沖縄県民にもドンキの歌は定着してるんじゃないかと思います。

そんなドン・キホーテのの歌を作ったのは田中マイミさん。元々シンガーソングライターで、1994年にアルバイトでドンキに入社、創業社長の依頼でドンキのイメージソング「MIRACLE SHOPPING〜ドン・キホーテのテーマ〜」を制作されたそうです。

これが非常に良く出来た曲です。特にコード進行は程よく力の抜けたAメロから高揚感のあるサビへ、とても上手く繋げています。ちなみに、プロのシンガーソングライターに依頼すればこのようなレベルの高い曲が出来るわけではありません。田中マイミさん自身が働いていたことでお店の世界観をしっかり持ち、それを非常にレベルの高い楽曲に落とし込めたのです。

沖縄でよくあるのですが、県内ミュージシャンにCMソングを依頼したけど仕様に合わない、イメージと違ったけど依頼した手前しょうがなく使っているという声をちょいちょい聞きます。

これはミュージシャンが下手というわけではなく、専門分野が違うことを理解せず頼む側が同じ音楽だからと安易に頼んでしまうことが問題なのです。

基本的にミュージシャンは実演が仕事で、音楽制作、特にCMソングは専門ではありません。だからお願いすれば勝手に良い曲が出来上がるということは基本的にありません。専門でないからこそ、イメージや用途をしっかり伝え、細かなやり取りを繰り返す必要があります。

もちろん成功例もあります。それはおそらくですが、ディレクターとミュージシャンがかなり密に連携を取りながら制作されたのだと思います。

もしCMソングをミュージシャンに依頼する場合は、その点踏まえてしっかりコミュニケーションをとって良いCMソングを作ってください。